4人に1人が「相続期待」 「財産を残したい」相手は…
■「配偶者」「子供」とも約3割
4人に1人が相続で資産を受け取ることを期待していることが、不動産コンサルティングを行うハイアス・アンド・カンパニー(東京都港区)の調査で分かった。子供に資産を残したいと考えている人は3割に上った。
調査は2月、20歳以上の男女2058人を対象に実施した。
それによると、相続人1512人に相続で資産の受け取りについて尋ねると、「期待している」が7・3%、「やや期待している」が18・2%で、計25・5%だった。家庭裁判所への相続の相談件数は増加傾向にあるが、相続が発生した際、もめ事が起こらないと思うか聞いたところ、「起こらないと思う」(34・4%)、「恐らく起こらないと思う」(48・1%)で、8割以上が起こらないと思うと回答した。
財産を渡す側である被相続人546人に相続される資産に対する考えを聞いたところ、「できる限り配偶者には残したい」が33・2%で最多。次いで、「できる限り子供には残したい」(29・9%)、「できる限り自分で使い切りたい」(23・3%)だった。
相続対策については、「何もしていない」が81%で最も多く、「生命保険への加入」(7・5%)、「遺言書」(7・3%)、「生前贈与」(3・1%)が続いた。相続税対策を何もしていない人にその理由を尋ねると、「対策するほどの資産がないから」が最も多く、52・3%。「まだ時期尚早だと思うから」が36・4%、「対策のとり方が分からないから」が10%だった。
相続の相談先については、被相続人も相続人も「誰に相談したらいいかが分からない」が約半数でトップ。ともに「血縁者」「弁護士」と続いた。
同社の担当者は「財産が少ないから相続が関係ないと考えている人は多いが、相続問題が起こるとき、金額は関係ない。事前に被相続人らみんなで話し合っておいた方がいい。相続の相談先が分からない人も多く、もっと気軽に相談できる場が必要だ」と話している。
記事引用元(http://sankei.jp.msn.com/life/news/140305/trd14030508080008-n1.htm)
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。