未成年の犯罪について
埼玉県で18歳の少年が祖父母を殺害した事件がありましたが、
そこだけ聞くと未成年の犯罪が増えて怖いなぁと思っていましたが、
その背景には複雑な家庭の事情があったんですね。
本当に少年の周りの大人がもう少しどうにかできたように思います。
(Yahooニュースより)
埼玉県川口市で今年3月、少年(18)が祖父母を殺害し金銭を奪った強盗殺人事件の裁判員裁判の過程で、少年が社会問題化している「居所不明児」として学ぶ機会を奪われ、暴力やネグレクトなど虐待を受けてきた生い立ちが浮かんだ。公判で裁判官が「大人は救いの手を差し伸べられなかったのか」と発言する一幕もあった。判決は25日、さいたま地裁(栗原正史裁判長)で言い渡される。【山寺香】
少年は初公判で、殺害行為を認めつつ「母親の指示だった」と述べた。弁護側も、強盗罪などで服役中の母親(42)らの虐待が背景にあると訴えた。
弁護側の主張では、少年の父母は就学前に別居し、その後離婚。引き取った母親はホストクラブに通い続け、少年は毎晩家に来て酒を飲むホストに付き合わされ、小学4年からほとんど学校に通わなくなった。
母親はホストを追いかけ1カ月ほどいなくなったこともあった。母親は再婚し、一時は元ホストの義父と母親と3人で静岡に暮らし、2~3カ月間は静岡の小学校に通った。その後、住民票を残したまま埼玉に戻り、小学5年からは学校に通っていないという。
日雇い仕事で義父に収入がある日は3人でラブホテルに宿泊し、仕事がない日は公園で野宿した。ささいなことで義父に殴られ、前歯が4本折れたこともあったという。
少年は母親と義父の指示で、親類らに金銭を無心していた。弁護側証人として出廷した父方の祖母の姉は「約4年間で振り込んだ金は400万~500万円。借金して調達した」と証言した。
その後、義父は塗装会社に就職し、会社の寮で暮らした。間もなく義父は失踪し、少年は16歳から代わりに働いた。母親は少年に給料の前借りを強要し、金が尽きた直後、事件が起きたという。
少年を精神鑑定した精神科医は公判で「少年は、虐待する母親の言う通りにするしかない『学習性無力感』の状態にあり、仮に母親の(殺害)指示がなかったとしても、(金を必要とした)母親の言葉の意図を察知して殺害に至った可能性がある」と分析した。
公判では、裁判長が検察側証人の被害者遺族として出廷した少年の母の姉に「決してあなたを非難しているわけではないが、周囲にこれだけ大人がそろっていて誰か少年を助けられなかったのか」と尋ね、裁判員がため息をつく場面もあった。
弁護側は「親類などは少年が金を借りに来させられたと気づきながら、母親から引き離さなかった。児童相談所もケアできず、事件を防げなかったのは社会の責任でもある」と主張。検察側は「母親は相当悪いが、それと少年の刑を軽くするのは別で、事件の実態を無視した乱暴な論法」と反論している。
2人を殺害していることもあり、検察側は「大人なら死刑相当」と無期懲役を求刑。弁護側は少年院送致などの保護処分を求めている。
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この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。