遺言書を書けば節税に? 遺言控除の行方に注目
日本経済新聞にこんな記事が載っていました。
以下、引用。
「遺言書なんて書いてみたところで、何か得することがあるのか」。
このような問いに対する答えとして、これまではリスク対策やトラブル防止などを理由に挙げる説明が多かったと思います。
しかし、そうした既存の説明を覆すかもしれない新しい制度の設計が話題になっています。
自民党の「家族の絆を守る特命委員会」が打ち出した「遺言控除」と呼ばれる仕組みで、亡くなった人が生前に遺言書を作成していて、かつ、遺言に基づいて相続を行えば、かかってくる相続税について一定の優遇が受けられるというものです。
遺言書の作成の有無が条件になるという点で、かつてなかったタイプの減税措置だといえるでしょう。
「どれくらいの優遇幅となるのか」「認定が受けられる遺言書のタイプは」など、具体的な制度設計はこれからなので、現時点でこの制度の有利不利を論じるの はいささか時期尚早です。
しかし、もしこれが実現すれば、遺言書を作成するインセンティブになるのは確かだと思います。
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。