「亡くなった兄弟に債務があるかどうか調べてから相続手続きをして解決(T県U市N様)」
ご依頼の状況
N様(55歳)は、大阪より遠方の県にお住まいです。
昔の大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)のお客様からの紹介で大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)の相続担当者あてにお電話くださいました。
遠方にお住まいということで、まずはテレビ会議でご相談をお受けすることになりました。
相談内容
「大阪に住む兄が60歳で亡くなりました。兄には結婚歴はなく子もいなかったですし、
僕たちの両親もすでになくなっているので、私がたった一人の相続人であるようです。
私が心配なのは、兄とはもうずいぶん離れていましたので、兄の生活ぶりはわかりません。
ただ昔の記憶から、兄はお金にルーズなところがあったので、もしかしたら借金をしていた可能性があるのです。
兄の財産はほとんどありませんが、借金が多ければ相続放棄をしたいと考えています。
借金があるかどうかをどう調べたらいいのか教えてください。」とのこと。
テレビ会議でおおよそのことはわかりましたので、次に大阪にいらっしゃる時期があるとのことですから、
その際に相続人調査、債務調査のための個人信用情報照会の手続き代行をお受けすることになりました。
大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)での手続きは次のように進めました。
結果
① 被相続人の相続人調査のため戸籍収集と相続関係説明図作成、法定相続情報証明取得
被相続人の出生から死亡までの戸籍一式、被相続人の父母の出生から死亡までの戸籍一式と相続人である兄の死亡記載、N様相続人であることを証する戸籍一式などを取得。
管轄の法務局に法定相続情報証明を申請し、一覧図写しを取得
② 「株式会社CIC」へ被相続人の債務があるかどうかの調査申請を遺産整理受任者として大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)の行政書士が郵送にて手続き※(信用情報開示申込書 法定相続人用)という書類に、法定相続人から行政書士が依頼をうけたことのわかるものとともに申請しました。
③ 「一般社団法人全国銀行協会」へ被相続人の債務があるかどうかの調査申請を遺産整理受任者として大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)の行政書士が郵送にて手続※(登録情報開示申込書)という書類に、法定相続人から行政書士が依頼をうけたことのわかるものとともに申請しました。
④ 「株式会社日本信用情報機構」へ被相続人の債務があるかどうかの調査申請をN様が郵送にて手続きできるよう書類を作成、N様から機構へ郵送してもらった
⑤ 以上の3機関から「被相続人の債務は無し」との調査結果が届きました
⑥ なお、この3機関に対する調査で「債務無し」との結果が出ても、「相続債務が他に全くない」ことは保証できないこともご説明しました。そのうえで、N様は相続放棄はせずに相続をしますとのお返事でした。その後、大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)の相続一式代行サービスにより、被相続人の預貯金通帳の解約手続きを完了
手続きを終えてN様は次のようにおっしゃいました。
「債務があるかどうかの調査のしかたは知りませんでした。やはり相続手続きはプロに依頼すべきですね。わからないことばかりですよ。」
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。