㉟ラストリクエスト~遺言書による想いは、大切なあなたへ~
遺言に込められた想い
主演三上博演じるドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』も妻からのラストリクエストを受けて最終回の幕を閉じました。
コメディ色を前面に押し出しながら、シリアスな相続問題を解決していくのですが、
このドラマの醍醐味は、楽しさはもちろんですが、それ以上に、遺言に残されたメッセージに秘められた想いを柿崎真一が紐解いていく。
一見、考え過ぎ?そのような気もしますが、私はとても重要なポイントを描写している作品に感じました。
実務においては、相談者の皆様がどの遺産が誰に相続されるのか?それは有効か?無効か?などの相談が大多数を占めています。
これに応えながら手続きを進めるわけですが、私は、いつも残された遺言を見て感じるのは、なぜこのような分け方なのか?ということです。
親の想いを受け止めるという真実
相続人からすると、私がお世話していたのに・・私が通って面倒みていた・・など多々ございますが、遺言者からの視点に立つことは、当事者である相続人には意外に難しいのかもしれません。
親が遺言で一方の子どもに多く財産を残すこと。これは何を意味するのでしょうか?
財産を少ししか貰えない子供からすると、私を嫌っていた。他の兄弟へのえこひいきだ。と感じてしまうかもしれません。
しかし真実は少し違うかもしれません。
財産を沢山残さなくても、その子はしっかりと生きていける、と確信しているからこその分け方かもしれません。はたまた、しっかりはしているが、他人への優しさ、思いやりを持ち得てほしいというメッセージかもしれません。
親は、常に子を見て、感じています、そして成長を願っているものです。
財産だけにとらわれず、遺言者からのラストリクエストを受け取ることが、親から見た子供達の、未来への切符なのではないでしょうか。
ハムスターの独り言。
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この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。