㊹相続と争続の狭間で・・・
後悔する前に、一旦冷静になる大切さ
あんな手紙を送るべきではなかった・・
相続の中で一番多いといっても過言ではないのが争うべきかどうか、という悩みになります。
相続開始に至るまでに相続人各々の生活は多岐にわたります。
最後の最後まで、お世話をして心身共に疲れ果てた状態の相続人、それまでの意見やすれ違いから分かり合えなかった相続人、幼少の時に生き別れになってしまった相続人。
そのような想いを秘めた状態のまま相続が開始すると、第一声の言葉や、相手への伝え方がうまくいかないことがあります。
お世話をしてきた方は、これだけ尽くしてきたのだから、私が多くもらって当然。
分かり合えなかった方は、徹底的にもらえるものはもらおう。
生き別れになった相続人はどれだけ苦労して生きてきたか。
皆、自分のことで頭がいっぱいになってしまいます。
失敗しないために、俯瞰で見るということ
一人の相続人は、他の様々な想いをしている相続人の気持ちを考える余裕なく。しかし電話連絡も出来ない状態が続き、進まない手続きを目の当たりにしてイライラが募ります。
仕方がないので、手紙を出すことにするのですが、この度相続手続きをしないといけないので、実印押印後、印鑑証明書と共に送り返してください。と書いてしまいます。
この場合、まだ素直に出来れば財産をお譲りいただけないかと思っております。の方がまだましですよね、他人の権利を無視した文章、後で分けようと思っていた。など通じるはずがないのです。
一度相手の立場に立って物事を考えるようにしましょう。みなさん一度は子供にそう教えたことがあるのではないでしょうか。
ハムスターの独り言。
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この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。