空家の所有者は10年前に他界。そこに住み続けている長男。転勤になったので売りたいなあ。このままで売れる?
第10話~空き家のお片付けには断捨離のココロで~
大阪相続遺言相談センターです。
第9話で、空家を売りに出すにあたり、しておくべき3つの準備についてアドバイスをしました。
Aさんは、3つの準備を同時並行で行うべく取り掛かりました。
1つ目、空き家のお片付けについて、Aさんは「お片付けくらい自分で1日頑張ればできるんじゃないか」と、まずは自分で始めました。早く売りたいことから急いで片付けるのだとおっしゃってました。その2週間後、Aさんから連絡があり「片付けが進まない」とのこと。
いったいどんなアドバイスでしたでしょうか。
<サポート③~空き家のお片付けでは断捨離がたいせつ!>
Aさんは空き家を売りに出す準備として、Aさんはまずは自分で片付けを始めました。
しかし、1か月たっても何も進まない現状に悩んでいます。仕事が休みの日のみしかできないこと、天候に左右されることから思うように進まないとのこと。。。
毎日住んでいる家の中を片付けるのと、住んでいない空き家の中を片付けるのとはまったく違います。
そこは自身でやろうとするのではなく、部分的に、もしくは全部をプロの片付け業者に依頼する方が、早く「断捨離」を実行できますし、費用対効果から見ても効率的です。
それはなぜでしょうか。
私たちはAさんに、片付けの専門家としてではなく、経験者として伝えました。
実はAさんの担当になったセンターの専門家は、以前、自身の親が亡くなり、不動産を相続したときに、お片付けを経験しています。
自分で片付けしても進まない最も大きな理由は、身内のものを片付けると思い出が湧き出て、捨ててもいいはずのものがなかなか捨てられないからです。捨てようと決めたものは捨てる方針ではじめは自身で片付けていましたが、一向に片がつかないため、遺品整理業者に頼んだところ、なんとたった1日で片付きました。
業者に依頼すると、客観的に必要なものとそうでないものを分けて捨ててくれるので、とにかくスピードが違います。
大切な家族と長年一緒に暮らした家の中のものはすべてが思い出です。しかしながら、思い出は心の中にしっかり残しておく、それ以外の物は思い切って断捨離、そして空き家を売り、次の世代で活用してもらうことが、大切です。
仕事で忙しいAさんは、結局空き家の整理を業者に依頼しました。これでAさんの空家を売るという一大イベントはスムーズに進むのでしょうか。次回をお楽しみに。
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。