~コロナウイルス感染拡大防止に取り組む今、志村けんさんに思いを寄せさせてください
大阪相続遺言相談センターです。
まずは恒例のスタッフ相続遺言短歌シリーズより。
「もういない お空のあなたへ 思うのは 良いことばかり 今を大切にしよう」
政府の緊急事態が発令され、コロナウイルス感染拡大を防ぐため日本では経済活動が止まり、教育現場も混迷し。
そして、なにより一番ショックだったのは、ドリフターズの志村けんさんがコロナウイルス感染によりお亡くなりになったこと。
少し時間が経過した今、志村けんさんのことを書かせてください。ワタシはドリフターズ世代だったので。
<明日どうなるかわからない。今を生きよう、ウイルスは人間を変えてしまうのだと教えてくれた志村けんさんへ>
ワタシはドリフターズの「8時だよ!全員集合!」「志村けんのバカ殿様」という番組が大好きでした。今も大好きです。全員集合が始まる時間は、かならず家族全員がテレビの前に座り、げらげらわらいながら観ました。
そんなドリフターズの一員の志村けんさんがコロナウイルス感染によりお亡くなりになりましたあの時点から、日本国民の「コロナウイルス」に対する考え、覚悟、現状の深刻さが180度変わったのではないでしょうか。
志村けんさんが教えてくれたことは次のようなことです。
①. ウイルスのこわさ
②. 一秒後にはどうなっているかわからない、今を大切にしないと
③. どんな健康な人でも、いつか必ず死を迎える
④. そして、いまできることは後回しにしないことがいかに大切か
⑤. 今のうちに感謝を述べたい相手には言い過ぎてもいいくらい言っておくこと
すみません。書いていて泣いてしまいました。
志村けんさんがいたからこそ、「お笑い」というジャンルが、日本人にとって、そして世界の人々にとって欠かせない娯楽になったのです。
そして志村けんさんがいたからこそ、日本人全員が「コロナウイルス感染の怖さ」を意識できたのです。
いまできることを後回しにしないことがいかに大切か?いま出来ることはなにか?
志村さんのように突然このような感染症にかかった場合、周りの家族はどのような局面を迎えるのか、そして、そんな悲しみのなか、家族はまず何をしなければならないのかについて、相続専門家としてお伝えします。ワタシは志村さんのファンです。
よって、志村さんの遺産がどうで、子どもがいたのかどうかや、だれがいくら相続して、税金がいくらくらいなのかなどを、他人であるワタシが推測して書くべきではないと考えています。
よって、あくまで志村さんの死から日本人が意識したことはなにか、日本人が教わったことはなにかという視点で書きますことご了承ください。
<身内が突然亡くなったとき、直後に遺族しなければならないこと~死亡後から初七日まで~>
感染症で入院した人は家族であろうが面会謝絶になり、もしそのまま会えないまま臨終にも立ち会えなかった場合でも、その後も棺に納められたご遺体とも対面できず、荼毘にふされたあとのお骨上げすらできないのが現実です。
ご葬儀を執り行う業者のかたから聞いた現実です。そんな悲しみのまっただなかでも遺族はまず、葬儀社との打ち合わせ、通夜告別式の段取り、喪主を決めること、親戚への連絡をすることに追われます。これをほぼ1日ですべてしなければなりません。
両親をすでに見送ったワタシの経験もふまえてお伝えしますが、いつも一緒にいた家族ですらこれをほぼ1日ですべてをおこなう心労は計り知れません。
ましてや遠方の家族がおこなうのは、どれほどのことか。
感染症でお亡くなりになった場合は、通夜告別式、初七日はほぼ同居の家族のみでおこなっているようです。
故人の生前交流があった人々に知らせても通夜告別式に来てもらえないのです。
告別式のあとはすぐに初七日法要もおこない僧侶にお布施・戒名料を支払います。
手許資金がないと大変なことです。初七日がおわり遺族はようやく一息つけますが、ここで故人との思い出があふれ出て心身ともに悲鳴をあげます。
<死亡後から初七日までのうちに家族が少しでも楽になるよう元気なうちに何をしておいたらいい?>
皆さん含めワタシもですが、人間はいつどのような原因で死を迎えるかわかりません。その時を迎えたときに家族が困らないように元気ないましておくべきことは次のようなことだと考えます。
・自分の財産や写真をまとめておいている場所を、自分の財布などにメモをいれておくこと
・家族、友人知人、勤務先の情報をまとめておくこと
・葬儀費用などに使える預貯金口座がわかるように自分の財布などにメモをいれておくこと
※預貯金の仮払い制度がありますので、それを利用してもらうためです
・自分亡きあとの財産はどうしたいのか決めておくこと
・遺言書がなかった場合にどうなるのかシミュレーションしておくこと
・法律の専門家のアドバイスのもとで遺言書をのこしておくこと
以上のことを、元気な今のうちにしておくだけでいいのです。
では次回は、初七日終わり、四十九日法要までの間に遺族が迎える局面と、そのための備えとして元気なうちにしておくべきことについてお伝えしますね。
志村けんさん、ありがとうございました。たくさん笑わせてくださった。。。
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。