~いよいよ始まる!自筆証書遺言保管制度の全貌があきらかになりました!②~遺言書を預けたあとの遺言者の手続について気になるポイント~
大阪相続遺言相談センターです。
久しぶりの相続遺言短歌を一首
「セミの声 気をゆるませたら あかんでえ キンキンひびく 変化の夏よ」
新型コロナウイルス感染拡大の影響が消えぬまま、夏まっただなかですね。今年の夏は、「夏休みになにしようか」「海行きたい」「スイカ食べたい」などの話よりも、「コロナウイルス感染拡大の第二波が来るんかな?旅行はいけないのかな?」というような会話があいさつ代わりになってしまい、今までとは違う夏ですね。
そんな中、前回のスタッフ日記に書きました通り、近年の相続法改正をからめた相続相談・遺言相談が増えており、令和2年7月10日から始まった制度である法務局での「自筆証書遺言書保管制度」の一般向け案内ページから、気になる点を引き続き書きます、というよりつぶやきます。
<法務局による自筆証書遺言保管制度利用した人のその後の手続にはどんなことが考えられる?>
この制度では、遺言を書いた人が死亡したあとに遺族が遺言書が見つけた場合に必要であった「家庭裁判所での検認手続」が不要となるメリットがあり、公正証書遺言書と肩を並べる効力に期待が持てます。この制度がどのようなものなのかについては、以前のスタッフ日記をご覧くださればと存じますが、今回は、法務省HPから、遺言書を預ける際の遺言者の手続について気になるポイントをつぶやきます。
1つ目~遺言書を預けた際に受け取る「保管証」はタイセツ!
前回のスタッフ日記でお伝えした「遺言書の保管申請」をした際に発行される「保管証」は、失くさないようにしておきましょう。保管番号が記載されているもので、保管したあとに遺言書の内容を確認したい(閲覧請求)、保管した遺言書を「やっぱりやめた!」となかったことにしたい(撤回)、遺言を保管してもらった後に、住所や氏名が変更したのでその届出をしたい(変更の届出)、遺言を保管申請した人が死亡した場合に、相続人などがその内容を確認したい(遺言書情報証明書請求)場合に、保管番号があれば手続が早いですから。
遺言書を保管してもらったかたは、保管証を信頼のおける家族に預けておいたり保管番号を伝えておくといいですね。
2つ目~遺言書を預けたあとに、後日「閲覧請求」ができ、モニターで見ることもできるらしい!ハイテク!
遺言書を預けた人が、「あれ?どんな内容で預けたかな?確認したいな」と思ったときにできるのが、「遺言書の閲覧請求」です。モニターで内容を確認することも、預けた原本を確認することもできます。モニターだなんてハイテク!(今や死語。。。)
注意しなければならないのは、閲覧できるのはあくまで本人のみで、事前予約が必要であることですね。参考に「遺言書の閲覧請求書」をご覧ください。
(法務省HPより)
保管番号などの記載欄がありますね。閲覧するには手数料が必要です。
3つ目~やっぱりやめた!と心変わりもできます。
いろいろな事情や心変わりもあるでしょう。遺言書を預けた後に預けた遺言書を預けていなかったものにしたい場合は「撤回」ができます。撤回する場合も事前予約制ですし、本人しか手続ができませんのでご注意を。厳格な本人確認がされます。また、撤回には手数料がいらないというのは驚きです。
参考に「遺言書の撤回申請書」をご覧下さい。
これらの3つのポイントに出てくる「予約手続き」はどうやるのか?
法務省HPをご覧ください。
予約専用ページから予約してほしいとなっております。
仮に、大阪法務局(本局)で上記のような手続の予約を取りたい場合、所定の部分をクリックすると、下記のような注意事項が記載されているページに「同意する」へのチェックを求められます。
これらの内容を見ると、事前に準備することが多いなあ。。。。と感じませんか?
PCに慣れていないと、なかなかすぐには手続できないことがわかります。
それでも遺言書のニーズの高まりの中、自筆証書遺言保管制度が普及していくことが望ましいですし、この制度を活用したいかたのサポートができる専門家として、大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)スタッフ全員、この制度を熟知してみなさまの相談に応じます。ぜひとも大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)の無料相談でこの制度の活用の第一歩を!
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。