ちょっとブレイク♪ ご葬儀費用のための葬祭ローンとは~相続の専門家はお金の専門でもあります
大阪相続遺言相談センターです
久々の相続遺言短歌
「泣きたいな 笑いたいけど 会えない日々 普通の時間が 一番だと知る」
コロナウイルス感染拡大の影響を受けた連休でしたが、みなさんはどうお過ごしになりましたか?
泣きたいし笑いたいし、、、とう日々。周りの大切な人々に気軽に会えない日々
普通に過ごしていた時間こそが宝物なのだと気づきますね。
ところで今回のスタッフ日記はちょっとブレイク。
ワタシは相続の専門家でもあり、お金の専門家でもあるつもりです。
大阪相続遺言相談センター(運営:P.I.P総合事務所)では相続に関する相談を受けておりますが、相続の準備をされるかたからの相談のうち、
葬儀費用が心配な場合に葬祭ローンを選んでもいいのかどうかという相談がありました。
そこで今回は「葬祭ローンの選び方ポイント」をお伝えします。
葬祭ローンの選び方ポイントとは!?
家族の死に直面し、悲しむ間もないくらいに執り行わなければならないのが通夜と告別式です。
しかも葬儀にかかる費用は葬儀後1週間程度で全額支払わなければならないですし、
故人名義の銀行口座は銀行へ死亡の連絡をした時点で凍結され、家族が安易に引き出すことはできません。
(※預貯金の仮払い制度がありますのでそれを活用するのもいいですね)
詳細はワタシが以前書きましたスタッフ日記をご覧ください。民法(相続法)改正(2018年7月6日成立)について10 ~葬儀費用を立て替えた場合など、先に仮で払い出しができる制度ができた!~ | 大阪相続遺言相談センター (pip-souzoku.com)
葬儀費用が必要なので、生命保険の受け取りを急ごうと思っていても、生命保険での死亡保険金の受け取りにも時間がかかります。
ところで葬儀費用はどれくらい準備しておくべきなのでしょうか?
葬儀一式、寺院への費用、飲食接待費をすべて合計した費用の全国平均は約195万円と言われています。(出典:一般財団法人日本消費者協会 2017年葬儀についてのアンケート結果より)
しかしながら、コロナ禍の影響か、最近では一般葬よりも家族葬が増え、低額化しているようです、。
また、核家族化が進んだことから葬儀費用を少額で抑えることは可能です。
そんな場合でも、葬儀はしたいがお金が手元にないという遺族が多いのが現実です。
そんなとき便利だけれど気をつけるべきなのが葬祭専用ローン。
ローンでいったん葬儀費用を支払い、落ち着いてから故人の銀行口座を相続手続きをへて現金化することによって
返済を始めることが可能なのかどうか、葬祭ローンはどのような場合に使えるのかなど、
あまり知られていない葬祭ローン利用上のポイントについて伝えします。
葬祭ローンを選ぶポイントと注意点
1 分割払いや支払い据え置き一括払い(生命保険適用後払い)もある!?
6回~84回のなかでの分割払い可能なものが多いのです。
また、もし故人の生命保険から後日保険金を受け取ることができるのが確実である場合は、
葬儀費用全額の支払いを翌月から4ヵ月後まで待ってくれる1回払いという方法を選択できる商品もあります。
ただし厳格な審査があり、据え置き期間中の金利の支払いが必要です。
故人が死亡保険金を残してくれている場合はこの据え置き扱いをOKしてくれる葬儀社とローンを選びましょう。
2 葬儀以外の支払いにも充てられるかも?!
墓地および墓石の購入にも利用できるものもあります。
仏壇仏具もOKかもしれませんのでローン会社か葬儀社へ確認をしましょう。
寺院へ支払う永代供養料にも適用できるものもあります。
かならず葬祭費用の見積もりと同時にローン会社か葬儀社へ確認しましょう。
これも後からでは遅いのです。
3 金利が高い!
葬祭ローンは審査および融資実行までの期間が短いのですが、信販系のローンは金利が高めです。
事前準備ができるかたは、まず銀行系を探してみましょう。
申込方法や審査の厳しさが違うだけで、その他必要書類などは似ています。
急いで資金を準備しなければならない、つまり時間がない葬祭ローンですので、
ついすぐに結果がでる信販系ローンを選んでしまいがちですが、
もし準備期間があるならば銀行系の葬祭ローンも念頭に置いて、
万一のときは銀行系葬祭ローンを利用できるように情報収集しておきましょう。
ワタシのつぶやき
相続手続きのプロとして毎日、ご遺族のご相談に応じています。
メンタル面でのサポートを望まれる方が多く、葬儀を終えてから
「あ~あの葬儀でよかったのかな?家族葬でよかったのか悩みます。
もっとたくさんのひとに見送ってもらう葬儀をしてあげたかった」
「葬儀費用の支払いは自分が全て行ったけれど、
相続手続きのときにほかの相続人に請求しても払ってくれないんです。」
というお悩みを受けます。
また、高齢者介護施設のケアマネージャーさんの話によると
「うちみたいな少し高めの施設に入っている高齢者の家族は、相続の話のときだけ面会に来てますよ。
葬儀はしないけれど相続財産は多く遺してほしいとおっしゃる家族の話を聞いて、ケアマネの私はただ聞いているだけですが、
施設に入っている本人の気持ちはどうなんだろうとフクザツな思いになります。」
とのこと。
人生の終わりのセレモニー
人によってそのセレモニーの内容もかかる費用も違いますが、
心のこもった見送りができればそれが一番ですね。
次回のスタッフ日記をお楽しみに。
この記事を監修した行政書士
P.I.P総合事務所 行政書士事務所
代表
横田 尚三
- 保有資格
行政書士
- 専門分野
「相続」、「遺言」、「成年後見」
- 経歴
P.I.P総合事務所 行政書士事務所の代表を務める。 相続の相談件数約6,000件の経験から相談者の信頼も厚く、他の専門家の司法書士・税理士・公認会計士の事務所と協力している。 また「日本で一番お客様から喜ばれる数の多い総合事務所になる」をビジョンに日々業務に励んでいる。